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エッセイ

片桐夕子の記憶。

雪の箱館山

正月3日の夕方から、4日にかけて雪が降った。昨年の正月ほどの大雪にはならず、今は田んぼや道の脇、家の軒下に雪が残っている程度だ。
工房のある村の背後にある、この雪を被った山の景色が好きだ。二十代に見た神代辰巳の「濡れた欲情・特出し21人」のワンシーンの風景がずっと目にやきついている。少し感じが似ている。本当は、だいぶ違うのだけど、焼きついた記憶を蘇らせてくれる。
逞しいけどどこか切ない女の生き様を片桐夕子が演じていた、踊り子(ストリッパー)たちの一座が旅公演する、東北の屏風のような山のワンカット。

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