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エッセイ 手作り市

「北山クラフトガーデン」

昨日、ブログ “そわという名のいる” を立ち上げた。この文章のあと、4年近く一行も書いていない。

今日、なぜか書いてみたいと思った。

少し、続けて書いてみようかなとも思う。

今、私は毎月四回、各週末、手作り市に出店している。

京都の、「北山クラフトガーデン」、「上賀茂手づくり市」、「平安楽市」、大津の「オーガニック&つながるマーケットin三井寺」。この4カ所だ。京都の3箇所は、同じ事務所が運営している。三井寺の手作り市は、2つのボランティアスタッフで運営している。

それぞれ特徴があり、違う雰囲気、空気、匂いというものを身体に、気持ちにたっぷり感じながら出店している。

最も小規模なのが、三井寺。「北山クラフトガーデン」もかなりこじんまりとしている。出店数も多く、賑やかなのが「上賀茂手づくり市」だ。「平安楽市」は規模は、「上賀茂手づくり市」に次ぐが、まだ始まって四回目なので、イメージも定まり兼ねているところがある。

「オーガニック&つながるマーケットin三井寺」は、ファミリーで、のんびりと、なんかホワっとしたところがある。

そんな中で、とりわけ私がこだわっているのは、「北山クラフトガーデン」だ。出店数は、多い時で60~70店。お客さんの数も、京都の他の手作り市に比べるとかなり少ない。けれど、この「北山クラフトガーデン」には不思議な魅力を感じる。

安藤忠雄の設計した、コンクリートと、陶板と、水によって構成された空間、「京都府立陶板名画の庭」。そこに手作り作家のブース、テントやパラソルが織り込まれる。小さなカーニバルのようでもあり。傍らで、街頭音楽が木の葉のように舞っている。

そう、多分そこには、いろんなジャンルの可能性が秘められているのだろう。

それぞれの手作り市で、お客さんや出店者との会話、関わりの中でいろんな創作への刺激が与えられるものだ。この「北山クラフトガーデン」はそれとは別に、それとは別様に空間そのものが創作への想いをかきたててくれる。そして、従来の手づくり市とは違った可能性への欲求を予感させてくれる。

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