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エッセイ

それは決して悲観する状況ではない。

それは決して悲観する状況ではない。

小党分立と、低投票率の結果、自民党政権を復活させてしまったが、結果はともあれ、投票率の低さという事自体は決して悲観する現象ではないと私は思う。
関心が低かったわけではない。なのに投票しない人が多かったということは、安易な選択を保留したということだ。

多くの人が、将来の自分たちの有り様を特定の何者かに託すことをやめた。そんな選択の仕組みに疑問を感じ始めている。
民主主義とか政治への参加とか教科書には書かれているけれど、生活の場で何一つ実感できない。民意というものが常に裏切られる仕組み。メデイアはその仕組に加担する装置でしかない。
人は自分の感覚、今は何も選ぶべきものも託すものもない、その留保から彼の一歩を踏み出すしかない。そのひとつ、一つが力になってゆく別次元の仕組みを創りだすあちこちからの、あれやこれやの蠢きが始まろうとしているのか。

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