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エッセイ

ストレスについて

今日は、信楽で土を購入するため、昼前に出かける。ここのところ疲れ気味か、いつもより遠く感じる。

REO Speedwagon の “hi infidelity” をかけ続ける。このアルバムの曲は、どれも結構好きだ。ま、演歌と言えなくもないが。腐って様にならない気持ちをとりあえず定着させてくれる。

信楽の駅ショップ「ギャラリー高原」に納品。「かねり」で土を16玉購入。卅云(そううん)で生地用撥水剤を購入。

撥水剤はずっと以前からここのを使う。ストレスなく釉薬をはじいてくれる。道具にしろ、材料にしろこの ”ストレスなく” というのが仕事の流れの中で結構重要だ。ま、気持よくというか、乗って仕事が出来る。ストレスがないというのは、細部に渡るまで、作り手の長年の技や心配りが染み込んでいるということ。もっとも、モノが全てそうあるべきだとは思わないけど。

顔料を買いに材料店によってから信楽をあとにし、草津に向かう。

草津の大型ホームセンターで、屋根から落ちる雪の山からベランダを守るためのシートを購入する。このシートは、手作り市のテントを雨仕様にするとき使うやつ。本来農業用のハウスで使うものだ。いろんなサイズがあり重宝する。透明なのは高価なので、少しは光を透す白いのを使っている。

帰りは琵琶湖大橋を渡り、そのまま湖西道路に乗る。10日ほど前に、近江舞子あたりまでだったのが北小松まで延長した。便利といえば便利だが・・・・。私はよく、あえて旧の161号線を走る。湖西道路はベルトコンベアーの上を走るようで味気ない。旧161号線のほうが気持ちがほぐれる。湖西道路は琵琶湖を見渡せたしかに景色がいい。けど、村が途切れたところから、民家と民家のあいだから見える湖もいいものだ。

便利で、スムーズなことが、必ずしもストレスが少ないという事にはならないようだ。

ところで、今日の湖西道路は味気ないというのとはちょっと違った。雨がぱらつき始めると同時に、風のふきが強くなってきた。ちょうど延長されたあたり、山からの風が K-1Box を横へと揺さぶる。ここは比良おろしで名高いところだ。JR湖西線を止めてしまう。
更に悪いことに、後部に積み込んだ土が前輪を浮かし、ハンドルが横風を受けるたびに取られる。この緊張はストレスなのか、針灸のようないい刺激なのか・・・。

家に着くとすっかり暮れていた。ちょうど市の無線放送で、湖西線が強風で止まっていることを告げていた。

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